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静電気防止加工
【Sコート】

PRODUCT LINE UP

帯電防止とバリア劣化抑制備えた特殊加工

Sコートは、東タイが持つ加工ノウハウより開発した、「帯電防止」と「バリア劣化抑制」を兼ね備えた特殊加工です。
主に透明蒸着PETフィルムに加工されますが、一般フィルム(一部除く)にも加工できます。従来の静防フィルムと異なり、包材表面に静防剤がブリードしてくることがなく、半永久的に安定した静電気防止効果が持続します。

こんな商品に最適です

キャンディー・チョコレート菓子・コーヒー・砂糖・スナック・洋菓子・プレミックス粉・インスタント麺かやく・ふりかけ・けずりぶし・米・乾物・煮干し・お茶・パン粉etc.

Sコートの帯電防止性

Sコートをコーティングした包材としていない包材それぞれに、粉末状の製品を入れると、包装材料内面に対しての内容物の付着具合の差が明らかです。

顆粒砂糖、青のり、紅茶の茶葉などを、それぞれSコート有りと無しの包材に入れて、内容物の付着具合を比較した写真

帯電圧レベル比較

サンプル1:透明蒸着PET12/DL/CPP50
サンプル2:透明蒸着PET12/Sコート/DL/CPP50

  サンプル1(一般品) サンプル2(Sコート品)
表基材面 4.0K V 0.45K V
シーラント面 3.5K V 0.22K V

JIS L1094-B法

一般静防フィルムとの違い

一般静防フィルム

界面活性剤をフィルム表面にブリードアウトさせて導電膜を形成し、その膜が空気中の水分と融合してフィルム中の静電気を空気放電、または接触放電する。

フィルム中に添加されている静電気防止剤がフィルム表面にブリードアウトされ、表面に静防膜を介します。この膜が空気中の水分と融合しフィルム表面に水酸基の膜を形成します。この水酸基の膜が導電性膜となり空気中、又は接触部にフィルム表面の静電気を放電します。

Sコートフィルム

フィルムのラミネート面に導体としてSコート層があることから、導体近接効果によりフィルムに発生している静電気が実質的に表面より感じられなくなっている。

電気力線が四方八方に放たれている表基材フィルムに導体を近づけると静電気の電気力線が導体に向かう。静電気の電力線が全て導体に向かって放たれる為、フィルムの表面は静電気が検出されない(この導体と同様の効果をS-Coatが持っている為に表面や内面に静電気が感じられないのである)。裏基材をラミネートすると裏基材の静電気も導体の方に向かい、表、裏から導体に電気力線が向かう為、導体部で静電気が中和される。

Sコートのバリア劣化防止

透明蒸着フィルムの蒸着層をSコートが保護することで、割れによる物性の劣化を抑制し、安定した物性が保てます。

透明蒸着PETは印刷、ラミネート加工の際に多少のダメージを受けます

印刷やラミネートのガイドロール等で蒸着面が傷つけられ基本物性を低下させる恐れがあります。
印刷及びラミネートでは、蒸着保護面は数十本のガイドロールやグラビアロールと擦れます。その際に保護コートがしてあるとはいえ、蒸着面には多少のダメージが加わります。

オーバーコート層だけでは、透明蒸着層がガイドロールと擦れて傷ついてしまう

Sコートは透明蒸着層の保護膜として物性の安定化を促進させます

Sコートはオーバーコート剤の上から、さらに保護膜を施すため、ガイドロール等との擦れによる蒸着面の物性劣化を抑制することができます。

オーバーコート層にさらにSコート層を重ねることで、ガイドロールとの擦れによる劣化を抑制できる

性能劣化による差

一般静防フィルムとSコート加工フィルムを比較すると、加工、在庫保管後の経時劣化に差があります。

一般静防フィルムは静防膜面がブロッキングやガイドロール等の擦れにより傷付けられて静防効果が低下する。その他にも印字不良やラミ強度低下、滑り不良などのトラブルが発生する可能性がある。Sコートは静防効果を発揮する層が中心部にある為、加工中に性能低下を招く事がありません。

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各種製品ラインナップ

当社が、今までに開発・製造した製品ラインナップがご覧いただけます。

バリアコート加工【Qコート】

東タイの独自技術で、保香性やバリア性を高め、食品などの内容物の保持機能を向上させます。

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